月樹の日記

アニメとソシャゲのオタク。Mの監督。

【旅行】熱海市 MOA美術館とか 20180716

こんにちは!高校は文系日本史専攻だった月樹です!

表題の通り、先日行った熱海日帰り旅行の話をします!

 

マジで長いので気を付けてください。

 

ね~~!!!!聞いて~~!!!!!!!

MOA美術館行ったよ~~!!!!!!!!!!!!!!

という話です

 

ウン年前からMOA美術館には行きたかったのですが、なんかぼんやりと「確か静岡にあって、確か私の喜ぶお宝があったような…?」ぐらいの認識でした。

それから数年、ふとMOA美術館を調べてみると、尾形光琳の特別展の文字が!!!!

ヤダ!!行く!!!と大騒ぎして、後日会った美術やってたバイト時代の後輩に「MOAて分かる!???」とハチャメチャに話したら「行きましょう!!」と言ってくれた(優しい)ので、行って来ました~~!!!!!!!

 

こんにちは!!!

文系日本史専攻、工藤新一の次にドハマリしたのは伊達政宗、好きな日本美術は「キラキラして権力を感じる戦国時代から江戸初期!!!」、好きな画家の流派は「狩野派」!!!!!!月樹です!!!!!

 

だいたい金色の画面にバーンと書いてあるの、めちゃめちゃかっこよくないですか?

狩野派についてはwikiとか教科書とか見て欲しいんですが、代表作挙げるとしたら

古い順に狩野永徳「唐獅子図屏風」「洛中洛外図屏風」、狩野山楽「松鷹図」、狩野探幽大徳寺方丈襖絵」、久隅守景「夕顔棚納涼図屏風」あたりなんでしょうか。いま高校のときの資料集出してるんですが、こんなラインナップでした。

だいたい時代が経つにつれて「線太い!強いぞ!!」みたいなのから「余白って良くない?線の緩急も必要じゃない?」と移り変わっていくな~~と勝手に思ってます。

何きっかけか忘れたんですけど(多分二条城襖絵)、私は探幽の絵がめちゃめちゃ好きで、松の幹描く線が好きだったんですけど、動物も龍とか虎とかをちょっとかわいいんだけど強そうに書くところがツボでした。京都 妙心寺のやつがめちゃめちゃいいので見てください。天井に龍がバーンて書いてあるやつです。

Googleの検索結果貼ろうとしたんですが、対応してなさそうでした。「探幽 妙心寺」で検索してください。

 

その後、博物館でやってた狩野三兄弟の特別展を見たり、知恩院の襖絵狩野探幽の弟の尚信に落ちます。

尚信はめちゃめちゃに絵のタッチが優しくて好きです。知恩院行ってほしい。東山です。高台寺のほう。(戦国のオタクなので高台寺って言えば全部伝わると思っていますが、高台寺のほうで伝わらなければ清水寺のほうです。)

 

そんなわけで、尾形光琳なんですが、「紅白梅図屏風」「燕子花(かきつばた)図屏風」ですね!あの金色にバーンて書いてあるやつ!

金色にバーンなんですけど別に狩野派でもないっていうね。今までの話なんだったの?????

手元の資料集には「元禄文化」と書いてあるのですが、将軍は大体5代綱吉あたり、元禄文化芭蕉井原西鶴近松門左衛門あたり。ほかには、朱子学や国文学が流行っていたみたいです。

で、この資料集の「紅白梅図屏風」に「MOA美術館蔵」と書いてあったので、ずっと行きたいなーと思っていたわけですね

結局、展示してる時期じゃなかったので見れなかったんですけどね!

 

 

えーーっとめちゃめちゃずれました。

今回のMOAの展示が「光悦と光琳」でした。

光琳は前述した尾形光琳、光悦は本阿弥光悦ですね 「舟橋蒔絵硯箱」とかの。蓋が盛り上がった金と黒の四角い箱のやつです。正直光悦詳しくなかったので、なんなら世阿弥と間違えて認識してました。(認識が雑すぎない?)

 

熱海にあることもあり、新幹線で日帰りで行こう!と7時ぐらいに品川駅で待ち合わせました。ポテンシャルが高い。熱海駅を目指します。

品川からこだま使うのが一番速いんですが、前日の段階で新幹線が取れなかったので、妥協して踊り子号(特急です)で向かいます。踊り子号に乗るのは4月に静岡に行って以来です。(後から思い出したんですが、静岡から伊豆?の動物園に行くときに乗ったんじゃなかったか?)

 

そして9時、熱海駅到着!「バブルのときに出来たみたいな商店街がある」「人いなくない?朝だから?」「お腹空いてる!ファミマ行かせて!」などとひとしきり盛り上がります。

熱海駅からはバスで5分ぐらいなんですが、MOAが山の頂点か?みたいなところにあるのでバス使うのが一番です。本数あんまりないので時刻表は確認してください。

バスで前の席に座っている青年のTシャツがバンダナにありがちな模様のやつだったんですが、「ゾウリムシの柄のTシャツあるの?すご~い」と脳が認識してしまったため、しばらくニヤニヤが止まりませんでした。

そしてMOAに到着、開館時間に着きます(ポテンシャルが高い)チケットはコンビニで前売り券を入手していたのでスルー。

 

入口でお姉さんにチケットを見せると、「7つエスカレーターを上がってください」と言われました。えっここ既に山の頂点ではなくて???
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 しかもエスカレーターが一個一個デカイ。

戦国時代のオタクなので、こういうのを見ると「金と権力を感じる~~!」と喜んでしまいます。他に褒め方があればマジで教えてほしいです。


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エレベーター4つ目を昇ると素敵なピアノの音色と万華鏡の投影が天井に広がります。

帰りに10分ほど見上げて喜んでました。

 

なんやかんや7つエスカレーターを昇り、特別展へ!!と思ったら「先に能楽堂をご覧ください」とか言われます。今気付いたんですが、能楽堂をスルーしてしまうと、順路的に能楽堂には戻れないんですね。広い!権力を感じる!

能楽堂も立派で、キャパ500ぐらいあるな~~!舞台の正面どっちだか分からんけど松が見える面と竹が見える面があるから松かな~~!とか思ったんですが、いかんせん光琳を早く見たいので写真がありません。

 

そしていよいよ特別展へ!!!!

 

最初は光琳の絵がたくさん並びます。

狩野派の時代から、ノルマなのか虎の絵があります。絵師は虎を描かないと死ぬんか?光琳の虎、めっちゃかわいいです。光琳、基本的に筆のタッチが軽すぎない?いいの?ってぐらい軽いので、虎めちゃめちゃアホそうでした。手のところ風通ったか?ぐらいの軽さでした。(全く伝わらない感想)

寒山と何とかみたいなのも絶対あるよね」って言ってたら目の前に「寒山拾得図」が出てきたのでタイムリーすぎて笑いました。寒山と拾得、古代中国の仙人らしいんですが、誰が描いても頭バサバサの剛毛で前歯ガタガタで笑顔なんですが、本当にこれでいいんですね??

 

弟の乾山の焼き物もいっぱい並べられていて嬉しかったです。乾山は光琳の弟ですが、絵画と言うよりも焼き物が強いので器とか皿がいっぱいあります。乾山が一人で焼いて一人で絵付けしてるものは、乾山絵ヘタじゃない?この花でええんか?という気持ちになりました。

兄の光琳のタッチが軽やかで優しいのに乾山の線めちゃめちゃ太くない?なんだその菊??戦国のオタクに分かるように例えるなら、伊達政宗直筆文書みたあとに石田三成直筆文書見たような感じです(三成のことdisするのはやめなよ!)

でも焼き物は薄くてキレイで素敵…利休の時代みたいな黒くてゴテゴテして左右非対称がええんやで…みたいなのではなくて、普通にキレイな感じでした。絵柄と作風がマッチしているのかしていないのか分かりませんでした。

そして乾山が器を焼いて光琳が絵付けをする共同作業の作品がたくさんありました。合作、エモすぎる…!めちゃめちゃ良かったです。

 

光琳が絵を描いていた小袖もめちゃめちゃ良かったです。おしゃれ…

 

 

あとひょっこり野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」が見れたのでめちゃめちゃ良かったです。藤のバランスが天才で、どこから見ても良かったです。

 

 そのあとに見た俵屋宗達の作品の中では、後輩が子犬の掛軸にドハマリしてました。「めちゃめちゃアホそう!!!」て喜んでました。めちゃめちゃアホそうでめちゃめちゃ良かったです。

私はその隣にあった鶏「軍鶏図」が「なんでアホな犬の隣にこんないい絵を置くの?犬が余計アホに見えるじゃん!!?」てぐらいパーフェクト鶏で興奮していました。本当はまた別の動物の絵に喜んでいたんですが、マジで何を見ていたのか覚えてません。

 

そして今回、酒井抱一の緻密な線に見事に落とされました。藤の花がめちゃめちゃ丁寧に書かれていて、めちゃめちゃ丁寧に塗られてました。グラデーションです。私なら花びら一枚塗って終わりにするわ…と思いました。

 

本阿弥光悦三十六歌仙の歌を書いた巻物があったんですが、ひたすら字が上手い。巻物に金色で絵を書いたあとに墨で文字を書くの、カッコイイな~~!て思いました。金色の竹がめちゃめちゃ良かったです。

 

特別展を見終わった後は常設展を見ました。伊万里焼の大皿が沢山並んでいたので「え~~!何載せる?」「刺身ですかね~~!」というクソしょうもないやりとりをしました。

オランダ人が楽しげにしている伊万里焼が良かったです。


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そして今回はなんといっても、高透明度低反射ガラスというもの、これがめちゃめちゃ良かった!!!!!!!!!!!

美術館や博物館に行くと、反射してガラスの中のものよく見えないこと、よくあるじゃないですか!このガラス、それが全くないんですよ!!!ガラスない感覚で展示物が見られる!!本当になにも反射しないので、ガラスないんじゃね?いや触ったらあるわ みたいなことを何度もしてしまいました。いやこれマジ感動した!もう既に全国に普及してるんでしょうか、早く全ての美術館博物館がこのガラスになってほしいです。

 


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美術館を出て敷地内の茶屋で水羊羹を食べます。この水羊羹が入ってる左の入れ物は乾山の作品のデザインです。ミュージアムショップで売ってました。買わせようとしてくるやんけ…!

本当はお腹も空いてるんですが、今日は「海鮮食べたいよね!!!!」と言ってるので、小腹を満たして終了です。

 
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光琳屋敷も見ます。


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広くて緑があって良かったです。ばぁばと来ていた男の子が石畳をダッシュして転んでました。

 

 

 

12時半くらいに熱海駅に戻ってきて、お昼です!商店街を抜けた先にあるところへ行きました。30分ぐらい並んだ。
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バーン!海鮮!嬉しい~~!!!!

隣の席の女性二人が職場の愚痴をずっと話していたみたいですが、私は奥に座っていたパリピの男がうるさくて全く聞いていませんでした。桜エビめちゃめちゃ旨かったです。めっちゃエビ。

イカも美味しかったしネギトロ丼も最高だったしお刺身も美味しかったんですが、魚に詳しくないのでマグロがあること以外分かりませんでした。

 

 

お腹いっぱいになったので、昨日「熱海 観光」で調べて良さげだった起雲閣に向かいました。これもバスで5~10分ほど。途中でビーチがあって、焼きそばや射的の屋台が並んでいました。おばちゃんがスムージーを売っていたのが印象的です。

 


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起雲閣は大正時代の建物で、旅館として経営していたそうです。文豪が泊まりに来ていたとか。そういや太宰とかその辺りの文豪って、すぐ熱海行くイメージありますね。

 
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いい感じの庭園です。自慢ですが、私は私好みの写真を撮るのが得意。

 

内装にステンドグラスが使われたモダンな部屋もありました。
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カフェでマーマレードと紅茶を飲みます。マーマレード多めで嬉しい~~!

 

熱海駅でプリンを買って即食べました。見てください背景がコンクリートインスタ映えとは無縁な人生です。
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 17時半の新幹線で帰りました。滞在時間は8時間半。

帰りの新幹線は生まれて初めて指定席グリーンに乗りました。読書灯やフットレストなど、通常の指定席には付いていないものが付いていて最高でした。


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 エモさを感じて買った冷凍みかん。

 

庭を見てるときに後輩とお互いを撮り合っていたんですが、後輩の撮った写真がことごとくブスだったので、マジで痩せるか生まれ変わるかしよ…と思いました。今日はラーメンを食べました。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。長くてすみません!!!

ユニバの日記をかきたい。

 

http://www.moaart.or.jp/events/2018-0608-0717-rinpa/

もう会期は終わってしまいましたが。MOAの特別展のURLを貼っておきます。