月樹の日記

アニメとソシャゲのオタク。Mの監督。

トーハク桃山展感想 20201030 20201113

 

めちゃめちゃ良かったので備忘録。

 

トーハクこと東京国立博物館の平成館で10/6~11/28に開催していた特別展「桃山ー天下人の100年ー」に行きました。平成館は敷地入って真正面の建物です。

コインロッカーが100円でしかもお金返ってくるっていう一番いいやつなので身軽にして行くと良いです。

 f:id:getsuki1116:20201210170019j:plain

 

桃山時代の絵画・陶芸・刀剣関係の美術品がめちゃめちゃ集まってて最高でした。

前期と後期あったので、とりあえず前期に行ったら狩野永徳「唐獅子図」が後期だったから後期も行ったわよ。

 

コロナ対策のためチケットは入場時間を指定しての予約制。トーハクは昔国宝展とかで行ったときにめちゃめちゃ行列できて「ここまでして見る価値はあるのか…??」となったので、なるべく空いてる時間に行きたかった。(コミケかな??みたいな混雑の中で見るの苦手なので…)(あと私は興味あるやつだけ見れればそれでいい人間なので…)

金曜日だけは午後21時まで開館しているので、金曜の仕事終わりに行きました。都民…。これがめちゃめちゃ大正解で、19時とか19時半とかに入館したんですけど、ひとつの屏風につきお客さん2~4人くらいしかいなくて最高でした。ちょっと離れて全体図も見れるし。

国宝と重文がずら~~~っと並んでて「本気」を感じました。高校の時日本史の図録で見たやつめちゃめちゃ見れてしまった。チケット代2400円は安い。

 f:id:getsuki1116:20201210170437j:plain

初めて図録買っちゃった…めちゃめちゃ分厚い…へへ…。

 

茶碗とかも結構あったんですけど本当に茶碗が分からないので何も言うまい。両手を出して手のひらに茶碗のせるイメージもしてみたんですけど、全然わからんのよ。利休と趣味が合わない。

あと刀剣と鎧も分からないのでスキップ。

 

以下、語彙力のない感想です。

 

◉国宝 ◎重要文化財 〇それ以外

 

 

入場してまず正面に井伊の「朱漆塗熏韋威二枚胴具足」あって悲鳴出た。直政のを彦根城から持ってきてます。前に彦根城で見たやつ。朱漆ってどうしてこんなカッコイイでしょうか。

からの秀吉の兜(戦国無双2のやつ)。秀吉は書状も展示されてたんですけど、小田原攻めのときの「淀殿を寄越してくれ」のやつ(戦国無双2のムービーの「ねねへ」のやつ~~~~!!!)だったのでおおはしゃぎしました。私は戦国無双で秀吉を学んでいます。書状の文字が普通に読めなかったので家帰って図録見て「戦国無双2のやつ~~~!?!?」って言ってます。

 

洛中洛外図屏風(上杉家本)狩野永徳米沢市上杉博物館

これ!!!隣に歴博甲本も並んでました。見比べできて良かった。後期は岩佐又兵衛の◉舟木絵本(国立博物館)もありました。種類そんなにあるんだ…

あらゆる金色の絵画の中で一番鮮やかでびっくりした。めちゃめちゃ保存状態が良くて「これ絶対当時からこの色でしょ」感がすごい。きれいでした。人物細かくて気が遠くなっちゃった。

 

◉檜図屏風 狩野永徳国立博物館

高校の時見たやつ~~~!!!

真ん中にバァーン!檜!のやつです。永徳の絵ってダイナミックでパワフルでかっこいいよね。

 

〇唐獅子図屏風 狩野永徳宮内庁三の丸尚蔵館

後期これを見に行ってる。檜図屏風と入れ替え。思ってた1.5倍でかくて困惑した。唐獅子のこと「あんよが短くてお目目がでかくてカワイイ♡」だと思ってたんですけど、普通に見上げる感じでした。でかい。黒王号かよ。とにもかくにもこれを見たくて行ったので良かったです。

狩野永徳はこのほかにも◉『花鳥図襖』(聚光院)がありました。

 

◉松林図屏風 長谷川等伯国立博物館

ボヤ~~~~…木、木、木…ボヤ~~。のやつですね。

唐獅子の隣にコレ並んでるのスゲーなって思いました。楓図壁貼付(智積院)もありました。

 

〇龍虎図屛風 曽我直庵(国立博物館

龍虎図わりと好きなんですけど今回出てたのこれだけでしたね。かわいげがあって好きでした。

 

雪中梅竹遊禽図襖 狩野探幽名古屋城

雪の中で雀が寒そうに枝に止まってる襖絵です。探幽の描く生き物めちゃめちゃ好きなんですけど、すずめちいちゃくて冬のもこもこで丸くてカワイ~~~~!!それまであんまり余白ない絵をずっと見てたので「余白がすごい!」になりました。

 

◎紅梅図襖 狩野山楽大覚寺

◎牡丹図襖 狩野山楽大覚寺

狩野山楽めちゃ好きになった。あんまり気にしたことなかったんですけど、牡丹も梅も繊細で美しくてて愛おしくて大好きになりました。牡丹が「ふんわり」って感じがしてすごい良かったです。

 

◎松鷹図襖・壁貼付 狩野山楽(二条城)

襖に松が書いてあって、鷹が止まってて、見つめ合ってる襖絵。

鷹の視線のラインが水平じゃなく斜めになってて、めちゃめちゃ横に広い襖絵だったんですけど良かったですね。鷹がちょっとカワイイ。

 

〇菊花図屛風 書:伊達政宗、絵:伝狩野左京(仙台市立博物館)1628年

なんか好きな感じのあるなと思ったら生涯の担当でした(伊達政宗のこと「生涯の担当」って呼ぶのやめな!)。

4曲1隻で、金地に白い菊がたくさんあって、余白に政宗古今和歌集などの和歌を散らし書きしてます。めちゃめちゃ良かった…!!!!

これ自分の城に置いてたっぽくて…自担が最高 焼失とかしないでくれて本当にうれしい 人は死んでも作品は残る

菊は結構細めの線で、でも花を寄せたり葉を伸ばしたりして、4曲それぞれで視線の集まる位置を上下にずらしたり緩急をつけたりしていて、地の金と葉の緑のコントラストが美しい。。。

そこに政宗の散らし書きが見事としか言えず…。花の存在感が薄い端の曲は文字をちょっと大きくしたり字を太くしたりして文字のほうが目立つように、花の存在感が強い中央2曲は文字を細くしつつも、菊花絵の隙間に文字入れたりして調和させています。また、どうしても花が画面の中央~下側にあるために鑑賞者の目線も下に行きがちなんですが、うまく和歌を配置することで構図のバランスを保てています。

あともう字がめちゃめちゃ上手い これ あらゆる武将のなかで群を抜いて字が綺麗でしょ 好きだ…

字も上手いし和歌の教養もあるし屏風絵に和歌散らすセンスもある 最高の作品 感謝

ていうかこれ国宝でも重文でもないのに私がずっと見てたのでちょっと他の人もつられてしばらく眺めててくれて嬉しかった。

おみやにされてたf:id:getsuki1116:20201210170540j:plain

 

 

 ◉舟橋蒔絵硯箱 本阿弥光悦国立博物館

めちゃめちゃフタが盛り上がってるやつ。実際見るとフタ盛り上がりすぎて困惑する。

 

◎油滴天目(九州国立博物館

器は何もわからんがこれかっこよかった。紺色の地にちいちゃい点がたくさん入ってるやつ

 

 

 

ほか国宝

◉観楓図屛風 狩野秀頼(東京国立博物館

◉花下遊楽図屛風 狩野長信(東京国立博物館

◉志野茶碗 銘 卯花墻(東京・三井記念美術館

◉太刀 銘 真光 [刀身]長船真光[刀身] 梨地糸巻太刀(山形・致道博物館) 

◉太刀 銘 助真(号 日光助真)[刀身]福岡一文字助真日光東照宮

◉太刀 銘 国宗 梨地桐紋蒔絵糸巻太刀[刀身]備前国宗日光東照宮

◉金銅花熨斗桐鳳凰文釘隠(二の丸御殿黒書院)(二条城)

◉金銅花熨斗桐鳳凰文釘隠(二の丸御殿大広間)(二条城)

◉ 初音蒔絵大角赤手箱(徳川美術館

青磁鳳凰耳花入 銘 万声(和泉市久保惣記念美術館

 

 

特別展「桃山―天下人の100年」:東京国立博物館 (yomiuri.co.jp)